太陽光発電システムメーカーの事業者団体である太陽光発電協会(=JPEA、東京都港区)は11月19日、住宅用太陽光発電システムの施工品質の確保・向上をめざして技術者の研修・試験・認定を行う「PV施工技術者制度」を創設した。経済産業省から委託を受けて2009〜11年度に実施した「住宅用太陽光発電システム設置工事に関する研修事業」での成果を活用し、自主的にスタートするもの。
研修では、太陽光発電システムの基礎知識、電気工事、屋根工事、安全管理について総合的に学習するほか、模擬屋根を使って基本技術を習得。研修の最後に修了試験を実施し、合格者には認証研修修了証を発行する。
認定試験は13年度から年1〜2回、全国8カ所で開催する予定。受験資格は、前述の研修修了者やそれと同等の知識・技能をもっていることが認められる者(各メーカーの施工ID取得者など)。認定試験の合格者を「PV施工技術者」と認定し、認定証を交付する。
同制度のメリットをいくつか挙げると、太陽光発電システムを設置する依頼主にとっては、施工者が一定以上の知識・技術を有していることを簡単に判別でき、工事に対する不安を払拭することができる。施工者にとっては、消費者への安心・信頼のアピールに活用できる。また、各メーカが実施する研修と共通する部分は省略が可能なため、研修の負担を軽減できるとする。
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