大成建設(東京都新宿区)はセック(東京都世田谷区)の協力のもと、設備スリーブ取り付け状況をiPadで撮影するだけでスリーブの位置計測、図面照合、検査記録を自動化するアプリを開発。建設現場への試行導入により有効性を実証した。
躯体工事の進捗状況に応じてスリーブの取り付け位置が施工図と適合しているかを確認するスリーブ検査において、これまでは設備専門工事の検査担当者が施工図を見ながら手作業で計測、記録、写真撮影を行い、事務所に戻って帳票作成をしていたが、この手間をICT化により削減。
iPad内蔵カメラで検査対象範囲のスリーブ取り付け状況を撮影すると、スリーブの位置・距離を自動計測し、施工図データに登録されているスリーブ位置座標・通り芯情報と自動照合して合否判定を行い、スリーブ検査終了後、検査記録を自動作成し帳票として保存する。
このアプリを利用することで検査業務を効率化し、検査範囲内にスリーブが6個ある場合、現場での計測・検査時間を約20%、検査記録作成時間を約80%削減できるとする。
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