リノべる(東京都港区)は7月18日、リノベーション済みマンションサービス「リノベる。U(リノベる ゆー)」を開始したと発表した。同サービスでは、同社が5500戸超のリノベーションで蓄積したトレンドやアイディア、ノウハウを生かし、暮らしにフィットする住まいを提供する。間取りや設備・素材を選定し、大きな土間スペースや回遊性ある間取り、可動間仕切りや室内窓でリビングとつながる居室など、暮らしやすく快適な住まいを実現する。リノベーション協議会の優良なリノベーションの品質基準「R1住宅」を標準化し、配線や配管など見えない部分のインフラの品質も確保する。
インテリアコーディネートの提案やインテリアの優待販売を実施するほか、アフターサービスや「リノベる。」契約者専用サービス「リノベる。Days」も提供する。将来のライフステージの変化に合わせた追加リノベーション、売却相談も可能。今後、断熱性能や省エネ性能を高めたリノベーションも展開していく。
首都圏のマンション市場は、2016年以降新築供給戸数を中古成約数が上回っており、買取再販物件と呼ばれるリノベーション済みマンションは2019年比で2.2倍に増加。同社は、2021年から「リノベる。」の顧客とマッチングするための未内装物件の買取を開始したが、内装の劣化が激しい場合は、物件価値が高くてもマッチングが長期化するという課題があった。
昨今の新築マンションの価格高騰により、「リノベる。」でもリノベーション済みマンションを購入する顧客が増えているが、間取りや内装に満足できず、購入後に部分リノベーションを希望するケースもみられるという。同社は媒介契約実績のなかで、リノベーションの市場評価の知見を蓄積し、画一的でない住まいへの一定のニーズがあると判断。リノベーション済み物件のトライアル販売では、手応えとともに「リノベる。」および自宅のリノベーションサービス「リノベる。mine」の認知向上につながったとして、既存事業との相乗効果も確認できたとした。
同事業で蓄積した知見は、他社の買取再販事業で受注した物件にも生かし、より多くの顧客へ「リノベる。」のアイディアやノウハウを取り入れたコストバランスのとれたリノベーション済みマンションを提供していく。
「リノベる。U」の物件は、ニックハイム多摩川 5380万円(東京都大田区、1981年築)、ライオンズマンション宮前平第8 4180万円(神奈川県川崎市、1986年築)、東陽町公園ハイツ壱番館 2999万円(東京都江東区、1984年築)など多数販売中。
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