野村不動産ホールディングス(東京都新宿区)、KDDI(東京都千代田区)、KDDI総合研究所(埼玉県ふじみ野市)はこのほど、大規模マンション「プラウドシティ日吉」において、ロボットを用いた配送の実証実験を実施した。
同実証実験では、マンション居住者から実験用ECサイトを通じて約100件の注文を受け、ロボットが敷地内の商業施設から各住戸の玄関前まで商品を配送した。
実証実験の結果、エレベーターの待ち時間などを含めたマンション内の商品配送にかかる時間は1注文あたり約30分(ロボット走行速度0.7~1.0メートル/秒)となり、注文のピーク時間帯は、9~10時台と18~19時台となった。実験参加者の86%が、商品配送サービスの利用は初めてとのことだったが、ロボットに対する好意的な意見やニーズが見られたという。
今回の結果を踏まえ、注文の混雑時間と閑散時間を考慮したロボット配備計画の検討を進めるとともに、複数注文の1度での配送処理、エレベーターとの自動連携、風雨への対応などが可能なロボットの導入を検討していく。また今回は、安全性確保のため、ロボットにスタッフが帯同したが、今後はロボット単独による配送サービスを検討しているという。
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