カシワバラ・コーポレーション(東京都港区)はこのほど、アメリカ主要都市でリモートワークに最適化した物件を提供するAnyplace(エニープレイス、サンフランシスコ)と資本提携を実施した。Anyplaceは、第三者割当増資と金融機関からのデットファイナンスを合わせ総額14億2000万円の資金調達を実施、カシワバラ・コーポレーションも一部出資を行っている。
Anyplaceは、2015年にシリコンバレーの日本人起業家・内藤聡氏が設立。2021年にリモートワーク環境を完備したサービスアパートメント「Anyplace Select」を提供開始している。コロナ禍で急増したリモートワーク普及の影響もあり、サンフランシスコ、ロサンゼルス、サンディエゴ、ニューヨークの4都市中心に運用部屋数は100室を数え、月額100万円以上の高価格物件も満室となるまでに成長している。今後は、シカゴ、シアトル、オースティンなど、テクノロジー企業が多く集まる都市へと進出する計画だという。
カシワバラグループは創業から70余年、プラント設備の塗装メンテナンスから始まり、マンションやビルといった建物のメンテナンスや、建物管理、不動産の開発、住宅ローン、保険と、“住”を中心とした暮らしに対してのサービスを提供してきた。良い暮らしを実現していくサービスを日本国内や海外で展開していくにあたり、リモートワークという働き方の観点から、新たな住まい・暮らしのかたちを作るAnyplaceと連携していくとする。
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