国土交通省は、2023年度のスマートシティ実装化支援事業として13地区を選定した。都市活動や都市インフラの管理・活用を高度化する「スマートシティ」の実装に向けて、内閣府、総務省、経済産業省、国交省が連携し、合同公募・審査を行ったもの。
このうち、早期にまちへの実装を目指す取り組み等を行う先進地区を重点的に支援するために本年度創設した「都市サービス実装タイプ」として『大丸有スマートシティプロジェクト エリマネDX実装化事業(東京都千代田区)』と、『四日市スマートリージョン・コア推進事業(三重県四日市市』の2地区を選んだ。併せてコンソーシアムの検討に対する助言や情報提供等の支援を行う「ハンズオン支援地区」として『スマートけいはんなプロジェクト推進協議会(京都府精華町・木津川市)』と『三木市スマートシティ推進協議会(兵庫県三木市)』の2地区を選定した。
今回実装化支援事業に選定した地区は例えば、▽2023年度に整備される中央通り沿いのパブリックスペースの利活用、公共交通の利用促進およびバーチャル空間を活用したコミュニティ形成に資する取組を実施(三重県四日市市)、▽周辺自治体との都市間連携による広域防災データの広域利用等に関する検証およびPLATEAUを活用した加古川駅周辺エリアのスマートプランニングやAIカメラによる危険運転検知に係る検証を実施(兵庫県加古川市)――などの提案があった。
そのほかの、選定地区は次の通り。
▽命を守るデジタル防災プロジェクト事業(福島県会津若松市)▽スマート・ターミナル・シティさいたま(さいたま市)▽街と病院情報システムの連携事業(千葉県柏市)▽羽田空港跡地第1ゾーン整備事業(第一期事業)(東京都大田区)▽FUNコンテンツの作成&基盤データ利活用事業(東京都渋谷区)▽スマート・プランニングによる、まちなかコンテンツ最適化事業(新潟県新潟市)▽AIオンデマンドの導入と遊休車両の活用による地域社会における移動課題解決実証(石川県加賀市)▽リアルタイムデータ制御デジタルサイネージマルチ活用事業(愛知県岡崎市)▽誰もが豊かさを享受できる加古川スマートシティ推進事業(兵庫県加古川市)▽観光拠点・防災道の駅中心の複数分野における高度化・自動化事業(和歌山県すさみ町)▽位置情報活用によるセキュリティ見守り事業(熊本県荒尾市)
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