帝国データバンクの発表によると、エントランス(北海道札幌市)が、7月3日付で事後処理を弁護士に一任し、自己破産の申請をするということがわかった。負債は2021年1月期末時点で約2億7300万円。
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同社は2015年設立。関連会社の不動産部門として設立され、当初は不動産売買を手がけていたが、2020年以降に木造建築工事業へ業種転換。戸建て住宅やRC造のアパート建築を主体とする展開を図り、2021年1月期の売上高は約6億2900万円を計上していた。
この間、札幌市内やその周辺地域などでの受注に努めるほか、リゾート地での高額物件を手がけるなどして、翌2022年1月期の売上高は約8億円と業績を伸ばしていた。
しかし、資材や燃料費などの高騰、外注負担などもあり採算は低迷。このため一部所有不動産を売却するなどしたものの、資金繰りの改善には至らず、今回の事態となった。
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