東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、6月の主要都市における中古木造一戸建ての供給動向を発表した。首都圏、近畿圏、中部圏の3圏域全てで反転下落した。
首都圏の中古一戸建ての平均価格は、前月比2.8%減の3826万円。平均築年は22.3年で前月からプラス1.3年築古化した。東京都が5793万円(4.4%減)と2カ月連続の下落。神奈川県は4214万円(1.6%減)、千葉県は2743万円(3.3%減)、埼玉県は2896万円(1.5%減)といずれも反転下落した。首都圏の全都県で平均価格が下落し、全体でもマイナスに転じた。平均築年も前月の若返りから一転、6月は軒並み築古化した。
都市別では、東京23区が高額事例の増加により1億140万円(2.0%増)と反転上昇し、再び1億円台となった。都下(3.8%減)は反転下落、横浜市(4.1%増)は上昇した。上昇が続いていた川崎市(1.5%減)は下落に転じた。相模原市(14.0%減)、千葉市(3.0%減)は反転下落し、さいたま市(5.9%増)は2カ月連続上昇した。
近畿圏は、前月比1.9%減の2675万円。大阪府は2.1%減と2カ月連続下落。兵庫県は3.8%減と再び下落に転じた。京都府は高額事例によって、12.3%増と大きく反転上昇した。都市別では、大阪市が35.7%増の5590万円と大きく反転上昇。高額事例で平均価格が押し上げられたほか、平均築年が7.1年若返った。堺市(3.3%減)、神戸市(5.0%減)は反転下落。京都市(1.4%減)は2カ月連続下落した。
中部圏は、前月比3.2%減の2449万円。愛知県は2.2%減の3038万円と反転下落したが、土地・建物の平均面積は前月比で拡大に転じている。名古屋市は7.2%減の3855万円と2カ月連続下落し、前年同月比も15.8%減と大きく水準を落とした。
宮城県は、前月比7.5%増の2661万円と2カ月連続上昇し、前年同月比も16.5%増と高い水準にある。平均築年は前月比・前年同月比ともに築古化している。仙台市は1.4%減と下落に転じたものの、前年同期比は23.0%増だった。
福岡県は、前月比0.8%増の2245万円と反転上昇。築年数も若返りを見せているが、前年同月比は0.5%減となった。福岡市は5.7%増の4040万円と2カ月連続上昇し、前年同月比も5.9%増となった。
調査対象は、敷地面積100㎡~300㎡の木造住宅で、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件。
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