経済産業省が公表した東京エリアの電力需給見通し(7月8日~14日)によると、30℃を超える日が続くことから、10日から12日に掛けては予備率が低下するが、安定供給に必要な水準を確保できるとしている。熱中症にならないためにも、暑い時間帯には適切に冷房を活用するようにと呼び掛けている。なお「東京エリア」には、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県、静岡県の一部が含まれる。
同期間の電力需給見通しは、需要が大きい時間帯のうち、供給力が最も小さくなると予想される時間帯(最小予備率発生時:16時30分~17時)で、▽11日9.4%▽12日8.7%、▽13日12.0%▽14日13.9%―となる見込み。いずれも安定供給に支障を来す予備率3%を上回っている。
7月1日~7日で最も使用率が高かった時間帯は、▽1日:16~17時▽2日:15~16時▽3日:14~15時▽4日:14~15時▽5日:13~14時▽6日:14~15時▽7日:14~14時30分―だった。いずれも午後からの電力消費が高かった。一方で、需要と供給力の差が最も小さくなるピーク時間帯は、0時~1時に集中していた。
発電用LNG在庫は過去5年で最高
大手電力会社の発電用LNG在庫(7月2日時点)は210万トンで、過去5年間平均を上回る水準となっており、必要な電力量を確保できる見通し。在庫量の大幅な低下の予兆をいち早く察知する観点から、引き続きモニタリングを行う。
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