FHアライアンスは、マンションリノベーションにおいて全館空調システム・マッハシステムを導入した場合の実証実験を進めている。九州産業大学建築都市工学部の隈裕子准教授らの協力のもと、快適性と省エネ性の数値化に取り組む。同社社長の廣石和朗さんは「マンションでもマッハシステムの効果が発揮されることが、導入前後の室温比較により分かった」と話す。
今回、同システムを導入したのは、神奈川県横浜市の築3年のRC造マンションだ。同システムを構成する全熱交換機、空調室、ダクトは、専有部分の内装工事の範囲内で施工。天井懐に全熱交換機を納め、ダクトを各居室へ配管し、天井や壁面に吹き出し口を設けた。また、クローゼットの一部を空調室(0.5畳)として改造し、断熱材を施工。同時に、外皮部分の断熱性能を高めるため、全ての窓に内窓を設置している。工期は3週間ほど。
実証実験は、2021年10月から開始。室内10カ所で温度・湿度と消費電力を、隈准教授が実際に住みながら測定。同システム導入以前は・・・
この記事は新建ハウジング7月10日号15面(2023年7月10日発行)に掲載しています。
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