信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、京都市伏見区の建築業、和(なごみ)が6月26日に京都地裁より破産手続き開始決定を受けた。負債額は2億600万円。
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同社は2014年創業。京都府南部や大阪府北摂地域を営業エリアに、建設会社からの下請けとしてレストランなどの店舗や木造住宅の新築・リフォーム工事などを手がけていた。年商規模は1億5000万~2億円で推移していたが、近年は同業者との競争激化により売り上げが伸び悩み、人件費の負担などから赤字決算となっていた。
2020年以降は、新型コロナウイルス感染拡大の影響から飲食店などの新築・改装需要が急減。資材価格の高騰もあって収益性が更に悪化し、資金繰りが逼迫。取引先への支払遅延が発生するなど信用不安が高まっていた。業績改善の見通しが立たず、2022年11月30日に事業を停止していた。
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