コロナ5類移行で集客は回復したのか、それともこれから回復に向かうのか―。
行動制限がなかった今年の大型連休。各地の行楽地などでは賑わいが見られたが、工務店からは「集客が厳しい」といった声が聞かれる。
新建ハウジング最新6月30日号のトップ記事は、close-up「集客難・現場の声 集客数や問い合わせ件数のリアル、教えてください」と題し、本紙が工務店・住宅関連事業者に対して実施したアンケートを詳報。大型連休に実施したイベントの状況やその成果、そして夏に向けての見通しなど、集客の現状に迫った。
4・5面では、工務店が手掛ける非住宅(施設)建築について、阿部建設(愛知県名古屋市)の阿部一雄社長に話をうかがい、事業を成功させるためのコツを聞いた。同社では5年前から注文住宅建築の傍ら、民間の施設建築に着手。「顧客の要望」と「使いやすさ」を重視した工務店ならではの建築で発注者からの信頼を獲得し、今や売上の半分を施設建築が占めるまでになった。入札に参加することなく見込み客と出会う方法、黒字化を生み出す人材育成の仕組み、職人不足への対応についても言及している。
新築着工が減少する中、事業の柱を増やす必要に迫られる工務店。多角化経営に乗り出すためのヒントが、阿部社長のことばの中にちりばめられている。
8・9面の連載「雨漏りしない家にする新・常識」(第一浜名建装・久保田仁司さん)で、今回取り上げるのは中古物件に潜む雨漏りリスク。「新築よりも格安」「希望の立地にある」などの理由でクライアントが購入した、築12年の木造住宅の事例を紹介する。今回の事例にもあるように、「表面に出ていないだけで壁内や小屋裏で雨漏りが進行しているケースは比較的多い」と久保田さんは語る。現地調査を行い問題の原因を正確に把握した後、補修方法を提案するが、ここでクライアントの負担に考慮した工法が提案できるかどうかが鍵となる。
ニュース面では、住宅展示場来場者の最新データや、日本建築士会連合会が設定した「建築士SDGs行動宣言・19のゴール」、建築大工を対象とした受講料無料の「断熱施工実技研修会」などについて詳報する。
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