住友林業(東京都千代田区)はこのほど、東京都西東京市に4階建ての木造有料老人ホームを竣工した。1階はRC造、2~4階は木造ツーバイフォー工法。延床面積は2976.95㎡。
滞在時間の長い介護付き有料老人ホームには住宅同様の快適性や機能性が求められる。そのため同施設では、歩行時のクッション性を高めるために1階床下は木造住宅同様に束を立て空間を設けている。仕上げは厚さ12㎜の国産クリの無垢床。1階の事務室や食堂は、RC造の特性を生かした開放的な空間とし、2~4階の居室は、木造ツーバイフォー工法の特性を生かし全室共通の床面積となっている。
同施設の建設にあたっては、建設時のCO2 排出量などを見える化するソフトウェア「One Click LCA」を用いてエンボディドカーボンと炭素固定量を算定している。エンボディドカーボンは1559.65トンCO2e、炭素固定量は470.59トンCO2ebioで、40年生のスギ約1570本の炭素固定量に相当する。
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