ケイアイスター不動産(埼玉県本庄市)は6月30日、ケネディクス(東京都千代田区)と賃貸戸建て住宅市場の創出・拡大に向けて基本協定書を締結したと発表した。
同協定は、同社のアパート事業が管理する戸建て住宅の賃貸物件に関するもので、ケネディクスが提供するスマートホーム対応の次世代レントハウス「Kolet(コレット)」へ物件を供給。不動産業界のDX推進による賃貸戸建て住宅の新たな付加価値の実現を目指す。
ケネディクスは、大手戸建て分譲事業者協力のもと、戸建て住宅を取得しファンド化することで賃貸物件として提供。2021年9月に、2~3階建てでゆとりある間取りが特徴の「Kolet」を開始以降、累計1943戸の戸建て住宅を賃貸マーケットに提供してきた。賃貸戸建て住宅を投資対象とすることは日本では馴染みがなかったが、働き方や住まい方の多様化もあり、潜在的な需要を取り込むことで当初の想定を超える稼働率を達成している。
ケイアイスター不動産は、分譲事業用地の仕入から施工、販売までを一気通貫で行う「KEIAIプラットフォーム」を構築。テクノロジーの導入とコンパクト戸建て住宅による独自のビジネスモデルで、年間7000棟以上の戸建て分譲住宅を販売している。実績データ分析により、物件の一部を賃貸物件に切り替えている。
今後、戸建て分譲事業をメインに拡大しつつ、賃貸物件への不動産投資のニーズに対応することで、戸建て分譲住宅の市場創出と拡大を目指すとしている。
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