国土交通省が6月30日発表した5月の新設住宅着工戸数は、持家は減少したが、貸家と分譲住宅が増加したため、全体では前年同月比3.5%増の6万9561戸となり、4カ月ぶりに増加した。季節調整済み年率換算値は、前月比11.8%増の86万2000戸。
利用関係別の実数では、持家は前年同月比11.5%減の1万8853戸で18カ月連続で減少。直近の10年間で5月として最も低い水準となった。昨年9月以降、9カ月連続で最低水準が続いている。2万戸割れは6カ月連続。
貸家は、前年同月比10.5%増の2万8695戸で、先月の減少から再びの増加となった。同省では、先月の減少は一時的なものとみており、法人からの引き合いが堅調で継続して受注できているとした。
分譲住宅は、一戸建て住宅は減少したが、マンションが28.2%増と大幅に増加したため、前年同月比9.1%増の2万1389戸で4カ月ぶりの増加となった。一戸建て住宅は、2.5%減の1万1615戸で7カ月連続の減少となった。
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