長野県坂城町に本社を構える菱田工務店は、県内の軽井沢町や安曇野市、八ケ岳山麓の原村といった自然豊かな場所に首都圏などから移住してくる富裕層の需要に支えられ、急成長を遂げる。同社社長の菱田昌平さんは追い風を感じるいま、あらためて「自ら考えてつくることができる」工務店ならではのクリエイティビティを自社の家づくりの根源的な価値に位置づけ、新しい挑戦を繰り返しながら持続的に成長していける経営基盤の構築を進める。
菱田さんは追い風を感じる一方で、これからさらに本格化していくインフレ時代のなかで、「家づくりと経営の両面で、工務店は新しい挑戦をして成長し続けなければ生き残れない」という強い危機感も感じている。
菱田さんは、インフレに負けない経営のあり方に向け、「原材料と手間の積み上げで価格を決めていて、ブランドやクリエイティビティ(創造性)の価値が価格に反映されていないことが大きな課題」とし、今後はそういった価値をきちんと織り込んだ価格設定で勝負していきたい考えだ。
「それこそが、クリエイティビティのもととなる人材を呼び込み、そして育て、さらにその先に新たな挑戦をしていくための原資を生む」と菱田さんは話す。
現在、菱田工務店は、菱田さんが思い描くビジョンの実現に向けて、着実に歩みを進めている。菱田さんは・・・
続きは「工務店のための危機突破読本2023」P62〜
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