他社に対する技術コンサルティングや気密測定、構造計算を“副業”的に行っているのがサトウ工務店(新潟県三条市)だ。新築ほど額は大きくないが安定した収入源にもなるうえ、他社の技術・品質向上を支援することによって社会的な自社の役割を明確化し、厳しい市場でも求められ続ける工務店であり続けようとしている。
同社が“副業”を始めたのは2022年4月。社長の佐藤高志さんが、知人から相談を受け、有償での技術コンサルティングを開始した。有償にしたのは「無料だとみんな遠慮してしまうが、お金をいただけば気兼ねなく相談してくれるから」だそうだ。
コンサルの対象は構造、断熱、大型パネルの導入など躯体や性能に関わる部分。基本的には新潟県内限定だが、規格住宅の開発など、現地に赴く必要が少ない案件は遠方でも引き受けることがある。現在は、具体的な案件に対する単発のコンサルティングが中心で、月2~3件ほどの依頼があるそうだ。ユースフルハウス(新潟県新潟市)とは2年契約を結び、長期的な支援を行っている。
また、コンサル業の一環として、昨年11月に自社で測定器を導入し、気密測定の提供を開始。構造計算代行も行っている。現在、気密測定を月に4~5件、構造計算は毎月2~3件を請け負っている。
コンサル費は・・・
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