信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、広島県福山市の木造建築工事業、ユーアイコーポレーションが6月16日、広島地裁福山支部より破産手続き開始決定を受けた。負債は約1億6000万円。2月末までに事業を停止し、自己破産を申請していた。
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同社は1993年に設立。木造住宅を主体に、店舗などの新築工事、リフォーム工事も手がけていた。個人施主からの直接受注で、年間数十棟の戸建て住宅を建設し、2021年4月期には売上高約4億6300万円を計上していた。
しかし、施工は外注依存度が高かったうえ、建築資材費の高騰により収益が低迷。大幅な債務超過の状態が続いていた。2022年4月期は約3億6600万円の売上高を確保していたものの、一部取引先から支払条件の変更を求められるなどで資金繰りがひっ迫し、今後の見通しが立たなくなり、今回の措置に至った。
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