工務店のリスク例のなかから優先順位が高いものを「10大リスク」としてピックアップ。その解消法とともに解説する。
中心的顧客だったファミリー世帯の減少は工務店にとって大きなリスクだ。今後は人口減少の影響も色濃く出てくるなか、多様な顧客層に向けた多様な提案をしていく必要がある。
人口・世帯数の変化は最も重要なリスクだ。ただし、最も事前に予測と対応しやすい変化でもある。
[上図]にあるように、住宅需要の基礎となる全体の世帯数は2025年あたりまで増え続けるが、その後は減少期に入る。夫婦+子のいわゆるファミリー世帯はすでに減り続けているうえ、1家族あたりの子どもの数も2002年以降に1人っ子が増加、現在は20%弱を占めるまでになった(子ども2人=約50%、3人=約20%)。
一方で、増えているのは単独世帯(1人暮らし)と夫婦のみ世帯(子どもがいない/子どもが巣立った世帯)だ。特に単独世帯は2030年まで増え続ける。増加の一因となっているのが未婚率の上昇で、2020年の調査では男性の約3.5人に1人、女性の約5.6人に1人が50歳時に未婚だった。
2030年以降は・・・
続きは「工務店のための危機突破読本2023」P32〜
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