リノべる(東京都港区)は、将来結婚して自分の家を購入したいと思う東京都在住の20代~40代の未婚者と、15年以上前に住宅を購入した東京都在住の30代~60代の既婚者に対して、住宅購入の際の意識の変化や検討意向の変化を調査・比較し、このほど結果を発表した。
「検討の住宅タイプ」について質問をしたところ、15年以上前に住宅購入した既婚者は8割が「新築のみを検討」と回答したのに対し、これから結婚および住宅検討をする層では新築物件のみを検討しているのは約6割だった。代わりに「中古のみ検討(20%)」と「新築と中古を並行検討(18%)」がそれぞれ2倍に増え、中古検討者が全体の約4割に達し、15年前はマイノリティだった中古の選択肢が今や一般的な選択肢に変わっていることが明らかとなった。
「中古のみ検討」「新築と中古の並行検討」と回答した人に、中古物件を検討する(した)理由を聞いたところ、15年以上前に住宅購入した既婚者と比べて、「新築は高そう」が大きく上昇(28%→53%)した。新築価格高騰の影響が垣間見られるが、一方で「新築にこだわりがない」(23%→34%)層も増加しており、住宅の新旧よりも、より自分たちの暮らしに合った住まい探しを求める様子が見られた。
「新築のみ検討」「新築と中古を並行検討」と回答した人に、新築物件を検討する(した)理由を聞いたところ、「新築は好みの内装がありそう」(25%→44%)、「新築はステータスを感じる」(8%→19%)が、15年前の住宅購入既婚者と比べ上昇したが、一方で「選択肢として中古を思いつかなかった」(25%→10%)は大きく減少した。消費財の中古流通が活発になったことで、中古に対する抵抗感の低下、新築の価格高騰、環境に対する意識の変化などが後押しし、住宅購入の選択肢としての中古の存在感が大きくなっていることがうかがえる結果となった。
調査は2023年6月7日と6月9日。対象は未婚で住宅非所有者20代~40代の東京在住男女350名と既婚で10年以上前に住宅購入した40代以上の東京在住男女360名。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。