三井住友トラスト・資産のミライ研究所(東京都千代田区)は、全国の20歳~69歳までの男女を対象に「住まいと資産形成に関する意識と実態調査」を実施し、このほど結果を発表した。
住宅ローンを利用して自宅を購入した人に対し、「金利形態」について質問したところ、全年代では「変動金利(57.4%)」が最も多く、次いで「固定金利(33.5%)」、「変動と固定の組み合わせ(9.1%)」という結果となった。住宅ローンを利用している人の約6割が変動金利を選択しており、年代別に変動金利の利用率を見ると、20代で64.4%、30代で66.3%と若年層を中心に利用率が高いことが分かった。
「住宅ローンの返済期間(当初の設定期間)」について質問したところ、全年代では「25年以上~35年未満(41.4%)」が最多となり、「35年以上(19.7%)」、「20年以上~25年未満(15.3%)」と続いた。30代に注目すると「25年以上~35年未満」が4割(43.0%)という点は全年代と変わらないものの、「35年以上」も4割(39.5%)を占めており、この比率は全年代平均の2倍となっている。
「金利形態」と「借入金額(当初設定額)」のクロス分析を行ったところ、「借入金額区分2000万円~3000万円未満」の場合、変動金利利用率は55.0%だったが、借入金額が「3000万円~4000万円未満」では62.4%、「4000万円~5000万円未満」では70.2%、「5000万円以上」では64.3%と6割~7割に上昇しており、「借入金額3000万円」を境に変動金利の利用率が上昇していることが分かった。
調査時期は2023年1月。対象は全国1万1114名の20歳~69歳までの男女。
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