畳事業を行う田口商店(愛知県春日井市)は、築年数の古い借家を持つオーナー向けの和モダンリノベーションサービスを7月から開始する。
この20年間で畳表の供給量・いぐさ農家数が7割減となるなど畳離れが進むなか、近年、20~30代の子育て世代で和室ニーズが拡大しているという。客間としての用途が減った一方で、子育てや家事、趣味などで自由に使える場として需要が高まっており、和室で洋家具を使用するライフスタイルも一部で人気となっている。
同社では、畳の張り替え依頼が5年で2倍以上に増加したほか、和室をおしゃれにリフォームしたいという問い合わせが増えたことから、2019年から和室リフォームサービス「四季彩空間」を開始。子育てをキーワードに、現代の生活様式に合わせたモダン和室や四季の彩りを取り入れた襖や障子などを提案し、小さな子どもや孫がいる家庭に人気となっている。
今回、時代に合わせた和室を生み出す新たな取り組みとして、古い借家を持つオーナー向けに新サービスを開始。負の資産になりかねない古い不動産物件を、賃料の値上げも可能な相続価値のある資産にリノベーションすることで、借り手、貸し手、相続人の三方良しを目指すとしている。
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