対応すべきリスクが年々増加するなか、工務店にも「リスクマネジメント」が不可欠になっている。ここでは巻頭言として、工務店のリスクマネジメントの基本、さらには工務店と住まい手が抱えるリスクについて解説する。
❷リスクマネジメントとは:リスクを把握・想定し予防・低減・回避・許容する取り組み
❸リスクテイクとは:危機や変化の見方や思考を変え/危機や変化を逆手に取ってチャンスに変えること
❹外部要因による危機や変化:個社で避けられない→予防策・低減策を検討
❺内部要因による危機や変化:個社で避けられる→回避策・許容する方法を検討
本特集では「リスク」=「(事業に)悪影響を与える恐れのある危機や変化」と定義する。また、自社のリスクを把握・想定し、それを予防・低減・回避・許容する取り組みを「リスクマネジメント」と呼ぶ。「BCP」はその典型だ。
BCPは、災害などの危機時などに被害を最小に食い止めつつ事業を継続・早期回復するための計画だ。工務店の場合、自社の事業継続計画だけでなく、オーナーとその家の安否を確認し点検・補修などで生活継続を支援するための計画を立てておくことも重要だ。
また危機や変化は、見方や思考を変えれば/逆手に取れば、チャンスに変えられる場合も多い。勇気をもってチャンスを取りに行く「リスクテイク」もリスクマネジメントの重要な手法だ。
予算オーバーを招くインフレというリスクを逆手に取りクオリティーを高め価格を上げる、セミオーダーや中古+リノベで価格を抑える。これがリスクテイクの一例だ。・・・・
続きは「工務店のための危機突破読本2023」P12〜
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