瀬尾製作所(富山県高岡市)は、円筒をつなぎ合わせた新形状のファサード「Envi-lope01」を日建設計(東京都千代田区)と共同開発した。
瀬尾製作所が長年培ってきた鎖樋の製作技術を使い、「絞り」という加工方法を採用。鍋型の円筒部材の底面を3種類の形状にカットして配置することで、日射・通風・眺望を制御できるファサードに仕上げた。それぞれの円筒はワイヤー2本でつなぎ合わせ、1列ずつ建築物に取り付けることで面を構成する。ワイヤーの特性により、3次元の曲面も自在につくれる。
円筒に深さがあるため、斜めからの視線を遮りながら正面の視線の抜けと風通しを確保。遮蔽用の円筒を選択することで日射を遮り、建物の温度上昇を防ぐ。
また、アルミルーバーと比較して鋼材量を減らすことで、製造時の二酸化炭素排出量を大きく低減できるとする。
中小規模の新築・既築ビルへの設置を想定。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。