大和ハウス工業(大阪市)はこのほど、移住・住みかえ支援機構(JTI、東京都千代田区)と楽天銀行が共同開発した金利選択型の残価設定型住宅ローンの取り扱いを開始した。
同住宅ローンには、住宅ローンの負債残高と同額でJTIが住宅を買い取る「残価買取オプション」と、定年退職前後の住宅ローンの返済負担を大幅に軽減する「返済額軽減オプション」が付帯。
「残価買取オプション」は、JTIが設定する残価設定月以降いつでも、住宅ローンの負債残高と同額でJTIが住宅を買い取ることを保証するサービス。これにより、住宅ローンを確実に完済できるため、「高齢の親がいる実家に戻る」「自然豊かな田舎へ移住」「子どもの独立や定年退職を機に、駅近くのマンションに引越し」など、将来起こりうる様々なケースから自宅を売却して住み替える場合も、残債は残らない。また、戸建て住宅が値上がりしてローン残高より高く売却できる場合は、オプションを行使する必要はない。売却を希望しない場合は、JTIのマイホーム借り上げ制度を利用して賃貸運用することで、家賃収入から無理なくローンを返済し続けることも可能。
「返済額軽減オプション」は、残価設定月以降いつでも、毎月の返済額が大幅に軽減できる新型リバースモーゲージに借り換えができるサービス。取得価格の9割を借り入れする場合、残価設定月には、返済額が当初住宅ローンの3~4割程度に圧縮できるため、老後の資金不安を軽減することができる。また、当初の借り入れから50年経過すると、元本が据え置かれ金利だけの支払いとなるため、さらに返済額が圧縮される。
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