信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、新田総建(群馬県太田市)が6月14日に前橋地方裁判所太田支部より破産手続き開始決定を受けたことがわかった。負債は8億4000万円。
同社は創業よりしばらくは地場ゼネコンの下請けとして建築工事に伴う木工事を行っていた。近年は元請にて介護施設を中心に建築一式工事を手がけ事業を拡大、2021年4月期の年売上高は約15億2200万円を計上していた。
しかし、同時に一部の得意先からの回収の遅れが目立つようになり、赤字案件が増加したこともあって資金繰りが悪化。この間、取引先に対して支払い条件変更の交渉を実施するとともに、新規案件を獲得する動きも見せていたという。
スポンサー企業を模索するなど会社存続の道を探っていたが、条件の折り合いがつかず頓挫。資金繰りも限界に達したことから事業継続を断念、今年2月10日に事業を停止していた。
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