徳島県徳島市で注文住宅の設計施工やマンション・戸建て賃貸を手がけるフィット(鈴江崇文社長)は、今年7月にスタートした再生可能エネルギーの全量買取制度に対応するメガソーラー事業に本格参入する。個人向けにも、遊休地と発電設備を組み合わせて販売する。日射量および年間晴れ日数が全国トップクラスで、太陽光発電の設置に適した遊休地が多いという特性を活かしながら、産業の少ない徳島の地域活性化につなげたいとのねらいもあるという。
メガソーラーは県北東部・神山町にある3.3万m2の敷地に建設中。最大出力数1.35メガワット、年間発電量150万キロワットを見込む。これは一般家庭の年間消費電力量の約450世帯分に相当し、年間約600トンのCO2削減につながるとする。
個人向けにも同社の不動産情報を活用し、耕作放棄地などの遊休地と組み合わせた小型発電設備の販売も行う。30、40、50kWの3タイプの発電施設をパッケージ化して販売する。土地探しのほか、整地やパネルの搬入・設置、フェンス工事、国への設置認定申請など、必要な作業をすべて請け負う。定期的な発電システム管理なども別途、引き受ける。
例えば50kWの発電設備の場合、500~660m2の土地で、年間発電量は約5万4000kWh、売電額は約220万円を想定。販売価格は1948万円から。
直営のほか、同社の運営するフランチャイズなどを通じて全国の工務店などに販売する計画。
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