信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、藪工業(富山県南砺市)が6月13日に、富山地裁高岡支部より破産手続き開始決定を受けたことがわかった。負債は約9000万円が見込まれる。
《関連記事》のしかかる「資材高騰」 建設業の売上減少目立つ
同社は住宅の新築工事、改修工事、型枠工事を手がけるほか、福祉用具のレンタルおよび販売を行っていた。 官公庁工事の案件はなく、民間元請、下請工事を中心に地元での工事に対応してきた。ここ数年は資材や労務費の高騰に苦戦し、新型コロナウイルス感染拡大の影響により福祉事業も伸びを欠いた。
2021年8月期は年売上高約3900万円となり、連続の赤字決算を余儀なくされ、財務面では債務超過にあるなど、厳しい経営状況にあった。以降も業況が改善しないなか、過去からの借入が大きく、返済のメドが立たないなかで、今回の措置となった。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。