旭化成不動産レジデンス(東京都千代田区)は、東京都足立区千住3丁目エリアで進める分譲マンション「アトラス北千住」が、本体工事に着手したと発表した。同事業は、同社が権利者(底地権者・借地権者・所有権者)22名と共同で行う等価交換事業となる。竣工は、2025年2月を予定。
建設地は、旧日光街道サンロード宿場町通り商店街に面しており、江戸への入口の宿場町として発展してきた歴史ある街の中心であるとともに、一歩路地に入ると商店街のにぎやかさと一線を画した住宅街。昔ながらの家屋や、裏路地の小道など下町風情の面影が残る趣ある場所であった一方で、老朽家屋も多く、災害時の倒壊や延焼火災の恐れがあった。しかし、道路が細く工事車両の進入が難しいことや、土地(底地)の所有者と建物(借地)の所有者が違うことなどから、建て替えが進まずにいた。このような課題が複雑に入り混じった土地においては、共同化(等価交換)という手法は有効な選択肢だとする。
共同化事業では、敷地を所有者が提供し、事業者と共同でマンションに建て替え、その所有権を住戸に置き換える(等価交換)ことができる。将来の相続に備えられ、次世代も住み続けることができる。 また、レジリエンス(防災)性が高く、資産価値の高い住宅へ建て替えることで、災害に強い街づくりへの貢献も実現する。
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