信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、アクティス(鹿児島市上荒田町)が6月6日に鹿児島地裁より破産手続き開始決定を受けていたことが判明した。申請時の負債は約3億2300万円。
《関連記事》相次ぐ企業倒産 5月は706件 負債総額も急増
同社は、2011年(平成23年)12月に設立された建築工事業者。ビルや店舗、マンションなどの建築工事や内装工事を手掛け、2018年6月期には年売上高約6億4000万円を計上していた。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う店舗開発に関連する工事の計画頓挫などがあり、2020年6月期の年売上高は約1億5800万円まで減少、当期純損失も約3300万円と赤字決算となり資金繰りも悪化していた。
同感染症拡大の影響も緩和され、経済活動が再開されるなかで、2022年6月期の年売上高は約3億6100万円まで回復していたが、資材価格や外注単価の高止まりから収益面は低調に推移。これまでの借入金返済負担も重荷となるなかで、先行きの見通しが立たないことから、2022年12月10日までに事業を停止し今回の措置となったという。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。