信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、広島県呉市の住宅会社オオニシ(大西岩光社長)が6月15日までに事業を停止し、債務整理を弁護士に一任したことがわかった。負債は2021年12月期末時点で約9300万円。
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同社は戸建住宅の新築・増改築工事のほか、住設機器や建設資材の卸売りを手がけ、老舗として周辺地域を対象に事業を展開、2009年6月期には年売上高約2億6500万円を計上していた。
しかし、近年はエリア内の人口減少や同業者との競合などで受注の減少が続き、2021年12月期(決算期変更)の年売上高は約6000万円にまでダウン。3期連続で赤字を計上して財務内容は債務超過に陥っていた。借入金の返済が負担となるなか、経費削減などの合理化を図っていたが抜本的な収益改善には至らず、代表の高齢化もあって事業の継続を断念したという。
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