奈良県内の住宅生産者らの有志でつくる奈良県省エネ住宅推進協議会は、奈良県土木部住宅課と共催でセミナー「住宅生産者の連携による地域住宅づくりの事例」を開催した。
当日はアルセッド建築研究所(東京都渋谷区)の大倉靖彦副所長が招かれ、同所設立した1970年から現在まで、建築を通じて地域社会の活性化や被災復興を実践してきた10の事例を紹介した。
昨年9月集中豪雨で被災した奈良県十津川村で地域復興住宅の開発に携わっている事例をもとに、「地域の工務店・設計事務所・住民の3者が一体となって自力再建住宅や公営住宅の計画を進めていく過程が、その地域にふさわしい住宅仕様や生産体制のあり方を再構築する核になる」と期待した。
同セミナーは、新築住宅において県産材利用と省エネ化を推進する県が、地域の中小住宅生産者への意識向上を目的に、今年12月中旬、来年1月下旬にも開催される予定。詳しくは奈良県土木部まちづくり推進局住宅課住宅企画係(電話:0742-27-7540)まで。
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