信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、千葉市の佐藤屋建設が6月6日に千葉地裁より破産手続き開始決定を受けていたことがわかった。負債額は約3億4000万円。
《関連記事》なぜ?相次ぐ企業倒産・・・5月は706件 負債総額も急増
同社は1973年創業の老舗工務店で、木造住宅の新築工事やリフォーム工事を請け負うほか、住宅販売業者から下請け工事も受注、2006年12月期は売上高約5億4000万円を計上していた。
しかし、その後は受注が安定せず、2015年12月期は売上高が約9400万円まで減少し、債務超過に陥っていたという。帝国データバンクによると、得意先とのトラブルや未収金の発生などもあって資金繰りは悪化し、取引先への支払いが遅れ係争に発展するなど、信用度は大幅に低下していた。この間、ノンバンクから資金を調達してしのいできたものの、2018年に社有不動産の差し押さえを受け、2022年には競売開始決定を受けるなど、業況は改善しなかった。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。