セレンディクス(兵庫県西宮市)は、5月末に長野県佐久市において商用初となる3Dプリンター店舗「serendix 10」が完成したと発表した。
同社は、2022年10月にserendix 10(スフィア10m2モデル)の一般販売(本体価格330万円・税込)を開始。今回の施設は、カスケード東京(東京都港区)が購入した同商品初の竣工であり、商用第1号となる。建築確認申請を取得し、3Dプリンターで出力した型枠内部に鉄筋を配してコンクリートを充填する「鉄筋コンクリート造」として仕様規定を適用。施工時間22時間52分で完成した。
カスケード東京は介護や整骨鍼灸、リラクゼーション事業を展開しており、完成したserendix 10は整骨院の個人施術向けスペースとして使用する予定だ。近未来的な外観を生かし、先進的なトレーニングや非日常のリラクゼーション体験を提供するという。
セレンディクスは、100㎡出力可能な3Dプリンターを駆使し、二人世帯向けのserendix 50(フジツボモデル49㎡)の出力試験も開始。200社以上のコンソーシアム企業とともに開発を進め、「車を買う値段で買える家」を提供することで、住宅ローンから解放された自由な人生の実現を目指す。
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