信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、東京都文京区の内装工事会社ラシヌ・サンクが5月8日に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任したことがわかった。負債は約3億円とみられる。
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同社は1996年設立。食料品販売店や飲食店を中心にアパレル関係の商業施設や店舗などの設計・施工も手がけ、デザインから企画制作、工事まで一貫して行えることを強みとして事業を展開。ピークとなる2014年6月期の年間売上高は約8億1800万円。同社が入居しているビルからのリピート受注もあって比較的安定していたものの、得意先の単価抑制などから収益面は低調だった。
こうした中、新型コロナウイルス感染拡大の影響から2021年6月期の売上高は約4億5200万円に落ち込み、翌2022年6月期の売上高は約5億1300万円に回復したものの大幅な欠損を計上、資金繰りの悪化から今回の事態となった。
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