住友林業(東京都千代田区)とJR西日本不動産開発(大阪市)は6月19日、米テキサス州ダラス近郊で5階建て賃貸用集合住宅を開発すると発表した。12月着工、2026年9月竣工予定。
米大手デベロッパーFairfield社(カリフォルニア州)との初の協業案件で、住友林業は現地法人SFA MF Holdings, LLC、JR西日本不動産開発はJRWD US Inc.を通じて参画。Fairfield社と現地法人2社が設立する特別目的会社(SPC)が開発主体となり、住友林業の100%子会社SFCアセットマネジメント(東京都千代田区)が同プロジェクトを取りまとめる。
米国で多くの不動産開発を手掛けてきた住友林業、国内を中心に豊富な集合住宅の開発実績を持つJR西日本不動産開発の知見と、Fairfield社の持つ集合住宅開発のノウハウを組み合わせて開発を進めていく。
同プロジェクトでは、ダラス近郊北西部の都市ファーマーズ・ブランチの敷地約1.58haに、総戸数365戸、延床面積約2.86万㎡の賃貸用集合住宅と駐車場棟を開発。居住部は木造ツーバイフォー工法、駐車場棟はRC造のプレキャスト工法を採用し、環境配慮・経済性の両立と工期短縮を実現する。ソフトウェア「One Click LCA」を用いた建物ライフサイクルアセスメントを通じ、建てるときのCO2排出量など環境への影響を評価する予定。
ダラス中心部まで約30分、近隣に大型商業複合施設がある交通・生活の利便性に優れたエリアで、人口増加が著しい雇用集積地の住宅雇用を取り込んでいく。
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