イタリアを代表する世界的ファッションブランドのフェンディはイタリア現地時間6月15日午後6時、フィレンツェ郊外に昨年新設されたレザーグッズに特化した拠点「フェンディ ファクトリー(FENDI Factory)」で、2024年春夏メンズコレクションを発表した。
アクセサリーおよびメンズウェア部門のアーティスティックディレクター、シルヴィア・フェンディが手掛け、今回のコレクションは「フェンディ ファクトリー」最高の技巧がもたらす触覚表現において「企業の職人」を遊び心たっぷりに探求。話題となったのは建築家でデザイナーの隈研吾氏とタッグを組んだアクセサリーコレクション「フェンディ ケンゴ・クマ」だ。
これは、イタリアと日本の新しい芸術的対話と称され、伝統的な「和欄紙」、編み上げた竹、シラカバ樹皮、そしてトスカーナのオリーブの木などの天然素材を古代日本の匠の技と構築。隈氏の建築理念を「ピーカブー」や「バゲット ソフト トランク」、(いずれもフェンディバッグのモデル)そして「フェンディ フロー」スニーカーに応用した。
隈氏は日本を代表する建築家でデザイナー。2019年には紫綬褒章を受章した。主な建築作品にサントリー美術館(東京)、朝日放送社屋(大阪)、マルセイユ現代美術センター(フランス)、GINZA KABUKIZA(東京)、グランドメゾン御園座タワー(愛知)、国立競技場(東京)、高輪ゲートウェイ駅(東京)などがある。
《関連記事》
・【全文公開】隈研吾×三浦祐成―これからの木造建築を語ろう
・“板金”を通じて、地域活性化と職人技術をアピール 隈研吾、岡庭建設、ウチノ板金
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。