信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、埼玉県川口市の建築工事業者、プラスアルファが4月10日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入っていたことがわかった。負債は推定2億円。
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同社は2016年創業。マンションをはじめとした各種施設の建築工事を手掛け、不動産業者や建築工事業者を得意先として、東京都内を中心に埼玉県や神奈川県でも展開していた。2021年10月期(10カ月変則決算)は、売上高約2億2800万円を計上。設立後間もないことから体制は脆弱で、管理面において行き届かない部分が多く、その後の運営は厳しさが増していた。
また、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、必要資材の調達難が発生し、人手不足も重なって収益面が低迷。取引業者に対する支払い遅延を頻発して対外的な信用も著しく悪化していた。この間、増資を行うなど体制強化に努めていたものの、回復には至らず資金繰りも限界となって事業継続を断念。今回の事態となった。
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