東急建設(東京都渋谷区)はこのほど、従業員のデジタルスキル・リテラシーの向上と、変革やチャレンジに向けた行動を促すため「東急建設デジタル人材全体像」を策定し、デジタルに特化した人材育成計画の運用を開始した。
同社は、長期経営計画において「デジタル技術」と「人材」を競争優位の源泉と位置づけており、「デジタル技術」をより強固に推進するためのデジタル人材育成を進めている。「デジタル人材全体像」では、従業員をスキルごとにレベル分けし、研修等で段階的なスキルアップを図る。
全従業員が対象の「デジタル利活用人材」では、IT・DXの基礎や現場ツールの利活用、ビジネスマンとして必要なデジタル知識を習得。業務の最適化などに取り組み、自組織の生産性向上を目指す。3年後までに全従業員が「デジタル利活用人材」となることを目指す。
次のステップ「デジタル推進人材」では、各事業領域への理解の高い人材を対象に、3つの役割に分類。データ分析で課題解決に取り組む「データアナリスト」、業務効率化や新たな価値提供に向けたDX企画を行う「DXプランナー」、デジタルツール・システム導入を推進する「テックリーダー」が、それぞれ応用的なデジタルスキルを習得し、担当領域のDXを牽引する役割を担う。初年度は100名程度を対象に活動を開始する。
最後のステップとして、デジタルを専門とする部署の人材を対象とする「デジタル専門人材」を定義。データ・DX・デジタル技術の専門知識をさらに身につけ、事業部支援体制の構築と全社横断的なDXに取り組んでいく。
各人材のカリキュラムは全従業員に公開。職種や勤務体系に関係なく挑戦可能とし、従業員の学びを後押しする。
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