大林組(東京都港区)と大阪ガス(大阪市)はこのほど、安全で効率的な施工管理を支援する「建設工事向けAI気象予測サービス」の開発を開始した。今後、2025年大阪・関西万博の開催予定地である「夢洲(ゆめしま)」にて実証実験を行う。
同サービスは、大阪ガス独自の気象予測と、現地の気象観測データを学習したAIを組み合わせた高精度なピンポイント気象予測情報を、気象予報士を介さず、建設現場に迅速に届けるもので、現場における各種作業に応じて、必要な気象情報を、適切なリードタイムで、活用しやすく加工して提供する。
例えば、労働安全衛生法の規定に基づくクレーン等安全規則ではクレーン作業を中止しなければならない風速条件が定められているが、数日前に一定時間ごとの平均風速予測の情報を「クレーン作業指数」として提供することで、事前の工程変更の判断が容易になる。こうした情報は、施工管理者が利用するチャットツールに通知したり、朝礼広場のデジタルサイネージで周知するなど、目的に合った方法で伝達する。
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