全国木造建設事業協会(全木協、東京都中央区)は6月26日から、15都県で建築大工を対象とした「断熱施工実技研修会」を開催する。同講座は省エネ法改正に伴って、2025年までに原則すべての新築住宅・非住宅に省エネ基準適合が義務付けされたことを受けて実施するもの。国土交通省の補助事業のため無料で受講でき、修了者には修了証が発行される。
講習内容は、木造住宅の断熱施工技術の実地訓練で、1畳程度の「実習モデル」を使用して、床・壁・天井の部位ごとの断熱方法、気密確保などについて学ぶ。研修当日は、電動丸ノコ、丸ノコガイド定規、充電式インパクトドライバーなど、協会が指定する持ち物を持参する必要がある。
座学については、事前に「改正建築物省エネ法オンライン講座の動画」(約50分)を視聴。教材テキスト「住宅省エネルギー技術講習テキスト【設計・施工編】」のPDFは、「改正建築物省エネオンライン講座」のページから無料でダウンロードできる。
7割が「不安・疑問点がなくなった」
2022年9月~2月に23 都府県27会場で実施した研修では、合計1383人が受講。実習後のアンケートで、「非常に分かりやすかった」(72.5%)、「分かりやすかった」(25.6%)と好評を得ている。さらに73.3%が「断熱施工法の不安・疑問点がなくなった」と回答。99.4%が「職場の同僚や協力会社などに受講を勧めたい」と答えている。
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