国土交通省は6月13日、住宅供給事業者および消費者向けにまとめた「戸建住宅の太陽光発電システム設置に関するQ&A」を公開した。
■「戸建住宅の太陽光発電システム設置に関する Q&A」ダウンロード
「2022年度環境・ストック活用推進事業」による委託事業として、環境共生住宅推進協議会(東京都新宿区)が作成したもの。編集に当たっては、ミサワホーム、積水ハウス、大和ハウス工業、住友林業、河村電器産業、フォーラム・ジェイなどが協力した。
新築・既存など設置パターン別に解説
同資料では、太陽光発電システムの基礎知識についてQ&A方式で分かりやすく説明。設置するパターンを、①新築時に設置する場合、②新築時には設置しないが後載せを想定して住宅を計画・設計する場合、③既存住宅に設置する場合―の3種類に分け、留意事項や必要な備えなどについて解説している。
1章「太陽光発電 システムの基礎知識」の項目では、太陽光発電システムの設置が求められている背景や発電・売電の仕組み、設置する場合に必要な手続き、建物側の備えなどを説明。トラブル時に補償が受けられる「リフォーム瑕疵(かし)保険」についても解説している。
2章以降は、設置パターン別の留意事項を掲載。主な内容は、①新築時:▽設置に必要な屋根の構造設計▽防水対策▽気象上特徴がある地域(寒冷地・塩害がある・風が強いなど)での設置▽施工会社の選定。②将来的に設置の予定がある場合:▽設計上であらかじめ想定しておくべきこと▽屋根材別の設置方法▽下地部材の補強方法▽配線用のスリーブの設置。③既存住宅の場合:▽住宅の現況把握(構造耐力の余力、構造・防水など)▽図面で確認しておくべき内容▽屋根材別の設置方法―など。
巻末には参考資料として、住宅側の備えに関する確認事項チェックリスト、維持管理・廃棄・リサイクル・リユースに関する資料を掲載している。
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