海外市場調査レポートを提供するグローバルインフォメーション(神奈川県川崎市)はこのほど、ハイテク情報ポータルサイト「GII-NEWS.JP」にて、建築用断熱材の世界市場レポートを発表した。市場規模は、2022年の250億米ドルからCAGR(年平均成長率)4.5%で成長し、2023年に261億2000万米ドル、2027年には291億2000万米ドルに達すると予測した。
新型コロナやロシア・ウクライナ戦争が多くの市場に影響を与えるなか、2022年の建築用断熱材市場は北米が最大地域となり、アジア太平洋地域が最も急速に拡大すると予測されている。急速な工業化・都市化によって建物・構造物の建設や破壊、設置などの建設活動が増加しており、断熱材の需要が拡大。今後の市場の成長を促進すると予想されている。
国家統計局(本社:カナダ)の報告書によると、建物建設への投資額は2019年4月の142億9400万米ドルから2020年には192億7300万米ドルに増加。また、2022年米国建設コスト動向レポートでは、住宅建設の増加が材料と労働力の需要を押し上げ、競合間でのコスト圧力がエスカレートしていると指摘した。米国ではパンデミック発生以降、総建設支出が16%上昇。活発な建設活動が、建築用断熱材市場を成長させている。
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