信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、アムテス(愛知県名古屋市)が5月31日、名古屋地裁より破産手続き開始決定を受けたことがわかった。負債は約6億5000万円。
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同社は賃貸ビルや賃貸マンション、分譲マンションなどのテナント退去時の現状回復工事やレイアウト変更、クロスやフロアカーペットを得意先にしていた。
一時は事業の多角化を図り飲食店の経営にも参入し、2013年に飲食事業から撤退したが、リフォーム工事の受注を堅調に得られたことで、近時ピークの2019年2月期には年売上高約7億8000万円を計上していた。
帝国データバンクによると、2020年7月の代表交代による社内の混乱などもあって受注は低迷したという。近時は経営のスリム化で立て直しを図っていたが、2022年2月期の年売上高は約3億3700万円に落ち込み、連続欠損から債務超過に陥っていた。その後も業績に回復はみられず、借入負担の重さもあって資金繰りは悪化、先行きの見通し難から今回の措置となった。
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