三井不動産(東京都中央区)および三井不動産グループのShareTomorrow(東京都中央区)は6月12日、移動式ユニットを活用した「HUBHUB(ハブハブ)」4施設を、7月以降東京・神奈川で順次開業すると発表した。
「HUBHUB」では、移動式ユニットを活用し、サウナやBBQ、パーティー、シアター、フィットネスジム、プールなど、さまざまなコンテンツを生活圏内で提供する。遊休不動産の有効活用した事業で、都市部の空洞化を解消し、顧客の暮らしを「より豊かにより楽しく」変えていく拠点(HUB)とすることで、ウェルビーイングの実現を目指す。スクラップ&ビルドではない資源循環型のビジネスモデルとして、建設廃棄物による環境負荷を減らしてSDGsにも貢献できるとしている。
7月に開業する「HUBHUB 御徒町」(東京都台東区)は、JR山手線の鉄道高架下を利活用するプロジェクトとして展開。サウナ(2ユニット)×デジタルシアター×カフェ(1ユニット)の「情報発信空間」として提供する。
8月開業の「HUBHUB 横浜天王町」(横浜市)は、相鉄線高架下施設「星天qlay」に、サウナ(2ユニット)とBBQ(2ユニット)ができる施設として提供。
同じく8月開業の「HUBHUB 下北沢」(東京都世田谷区)は、コインパーキングだった場所を新たな拠点に変えるプロジェクトで、サウナ(3ユニット)×サイレントシアター(1ユニット)×ボタニカルカフェ(1ユニット)で構成された「ととのい空間」として提供する。
9月には、サウナ(3ユニット)とプール、BBQ(2ユニット)、移動型パーソナルトレーニングシステム(1ユニット)と移動型デジタルアトラクション(1ユニット)を備えた最大規模の「HUBHUB 新百合ヶ丘」(神奈川県川崎市)を開業する。
同事業は、三井不動産グループの事業提案制度「MAG!C(マジック)」から生まれた新規事業で、2021年11月から「HUBHUB 日本橋人形町」にて実証実験を実施。使用したユニットは「HUBHUB 新百合ヶ丘」にて活用している。ニューバランスとのコラボイベントでは、近隣の居住者やオフィスワーカーだけでなく広範囲の顧客が利用し、ウェルビーイングに資するサウナの啓蒙活動に貢献したとして「Saunner of the Year(サウナーオブザイヤー)2022」を受賞した。
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