信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、清和ハウジング(静岡市、山梨ひろみ社長)が5月22日に、静岡地裁より破産手続き開始決定を受けたことがわかった。負債は約2億100万円。
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同社は、静岡県中西部地区を営業エリアとして、戸建分譲住宅の販売を主体とし、一時期は木造住宅ブランドを有するフランチャイズに加盟して、2007年10月期の年売上高は約4億1100万円を計上していた。
しかし、同業他社との競合もあって収益性は低調な状況が続き、2013年には新築の建築工事業から撤退。在庫物件の販売やこれまで当社が手がけた住宅の修繕工事やリフォーム工事にシフトし、2019年10月期 の年売上高は約1800万円にまで落ち込んでいた。
そのような状況下、新型コロナウイルス感染拡大の影響により受注環境はさらに悪化し、コロナ関連融資を得ながら資金を繰り回してきたが、前代表の体調不良なども重なり、2020年12月頃には営業活動を停止し、今回の措置となった。
関係会社の清和エステート(同)は、1995年2月に設立された不動産業者であったが、長らく休眠状態が続き、同社と同様の措置となったという。
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