三井ホーム(東京都新宿区)はこのほど、同社が設計・施工を行った保育園「にじいろ保育園高野台」が竣工、開園したと発表した。地上2階建ての木造枠組壁工法で建築面積は278.91㎡。
同施設は、同社初となる BELS評価のZEB Readyを取得した保育園となる。ZEB Readyを実現するためには建物の高い断熱性能が必要となるが、同社の木造枠組壁工法は高断熱・高気密な工法で、外皮性能は同社の戸建て住宅の標準仕様と比べても、特別な工夫を必要とせず高い断熱性能を実現しているという。一次エネルギー消費量の削減については、高効率な給湯器や天井カセット型エアコンを中心とした高効率な空調機を使用することで基準を達成。また同施設は、構造体を中心に多くの木材を使用しており、木材使用量は172㎥、それによる炭素貯蔵量は149t-CO₂になるという。35年生のスギの木598本の森に相当する。
外観デザインは、視認性が高い前面道路側のファサード面に丸い窓を採用し、柔和な印象を添えている。この窓は内部からは神社の参道が見えるように配置。園内の保育園児に解放感を与えられるよう工夫されている。
内部は、枠組壁工法の特性を生かし、2階に約80帖の大空間を設けている。平常時は3部屋に分けて使用するが、イベントなどの際に間仕切りを無くして使用するなど、フレキシブルな用途変更が可能。
そのほか同施設は、内装にふんだんにヒノキを使用し、木質感によるリラックス効果を演出したり、階段やトイレの扉をカラフルに配色するなど、保育環境に配慮した空間提案が行われている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。