MISAWA(東京都中央区)は、電気と水を作るオフザグリッド(OTG)仕様の長期優良住宅「MISAWA-OTG100蔵」を6月1日に発表した。
OTG住宅は、電力会社の送電網やガス、水道などのインフラシステムから独立し、太陽光や風力などの再生可能エネルギーから電力や水を生成する住宅。「OTG100蔵」では、OTG性能に加え、収納問題を解消する蔵の性能を取り入れている。中二階や屋根裏部分に大容量の蔵を設けることで、間取りに大きな影響を与えることなく十分な収納スペースを確保した。
同住宅では、既存インフラに依存せずに、正常な生活を維持できる仕組みの構築をコンセプトにしており、ZEH技術を取り入れつつ、電気を自家発電することで停電や電気代高騰に対応。雨水を再利用する雨水槽を整備し、断水時にも通常の生活をおくれるという。
耐震最高等級や劣化対策等級3、断熱等級4を備えた長期優良住宅で、資産価値が下がりにくいのが特長。価格は、インターネットを中心に販路を拡大する営業手法で、大手メーカーと比較して20~30%程度抑えた。
近年のソーラー発電システムや水生成システムの仕組みの進歩により、日本でOTG住宅の提供が可能となったことから、同社では2023年度からオフザグリッド(OTG)住宅の提供を開始。耐用年数100年を超える「100年住宅」として、住空間と収納のバランスがとれた同住宅を開発した。
今後は、前身企業であるMISAWA・internationalが構築してきた全国の提携店約250社との関係を生かし、OTG100シリーズを中心に高品質でゆとりある生活空間をもつ住宅をリーズナブルな価格で提供。日本の住生活の質向上に貢献するとしている。
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