TOTO(福岡県北九州市)はこのほど、「水垢汚れを抑止する清掃容易な浴室鏡の発明」(特許第6028878号)で、発明協会(東京都港区)が主催する「令和5年全国発明表彰」において「発明賞」を受賞したと発表した。同社の表彰は今回で8回目、同賞の受賞は5回目となる。
今回受賞した発明は、炭素の膜で水垢のこびり付きを抑える機能を実現した浴室鏡「お掃除ラクラク鏡」。TOTOのシステムバスルーム「シンラ」「サザナ」に標準搭載されている。
従来の浴室鏡は、水垢の堆積により、鏡の映り込み機能が低下するという問題があった。また、水道水に含まれる水垢の成分が鏡表面と化学的に結合し、通常のお手入れでは水垢の除去が困難だった。「お掃除ラクラク鏡」では、鏡の表面を炭素の膜(DLC=ダイヤモンド・ライク・カーボン)でコーティングし、鏡と水垢が結合しない構造を作り出すことで、水垢汚れの抑止と清掃を容易にした。
同社では、今後も「きれいと快適」「環境」「人とのつながり」を取り組むべき重要課題「マテリアリティ」として、「環境・社会的価値」と「経済価値」を同時に実現するサステナビリティ経営を強化していくとしている。
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