リノベは注文住宅を主業務にする工務店にとって、比較的身近な存在。ただし、主要業務として対応できている工務店はごく一部。継続的に顧客を得るための手法について、ケンジと松太郎が解説します。
取材協力:Reborn、自然派ライフ住宅設計
Q10. リノベーション事業は新築事業と
何が違うの?
A. 新築は設計を標準化した上で各業務を分業化して生産性を高める。リノベは状態がまちまちな既存建物を対象に多様な要望を
実現するものなので技能を集約化したマルチスキル人材が必要
ケンジ 新築の売上減を補うためにリノベ。そんな動きがあるね。リノベ事業は新築の延長でできるのかな。
松太郎 難しいね。リノベと新築では何から何まで異なるから。
ケンジ 何から何まで! ざっくりした言い方だな〜(ⅡUⅡ)ニヤッ
松太郎 …順に説明するから焦るな( ̄^ ̄*)。新築事業を伸ばすには建物の大きさやかたち、仕様を可能な限り標準化し、その上で営業・設計・施工管理の業務を切り刻んで分業化する
ケンジ その辺は製造業全般と同じだね。単能工による作業の集積で製品がつくられる仕組みに近づけるほど生産性が高まる。
松太郎 個々の仕事は以下の3つに分解する。①誰でもできる単純な仕事、②専門性が必要で社内にノウハウが必要な仕事、③専門性が必要だが社内にノウハウは不要な仕事。
ケンジ ①はマニュアル化して若手が担当、②はベテランが集中的に取り組む、③は外注。こんな感じになりそうだけど。
松太郎 その通り。ぶつ切りした仕事の全体像を把握したりつなぐためにクラウドサーバーであらゆるデータを一元化管理して業務ごとにアプリでそのデータを活用する。
ケンジ ファイルをやり取りしたり、保存したり、呼び出して加工したり、それを承認したりと1日中ポチポチやってるね。
松太郎 これが生産性が高く、多くの棟数をこなすために最適化された工務店の体制だ。問題は・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー6月号(2023年5月30日発行)シン・住宅ビジネスの手引き 建築企画 超入門Q&A』(P.56〜)でご覧ください。
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